新型コロナウィルスの感染拡大で世界が大きく変わりつつあります。3密(密集・密閉・密接)を避けるために、外出自粛が言われ、ソーシャルディスタンシング(社会的距離をとること)を守ることも感染を拡大させないための共通認識となってきました。日常の暮らしだけでなく、働き方が大きく変わり、日々の業務をオンライン会議や電話での会話に切り替え、転職面接もオンラインで行われることが一般的になってきました。
オンライン面接は新型コロナウィルスの蔓延以来、業種に関わらず圧倒的に増えています。新型コロナウィルス以前は、物理的距離のある地方や海外在住の転職者に対してオンライン面接を導入しているところはありました。また、1次面接だけはオンラインにして、2次以降などの上位者の面接は対面で行うなど、限定的なオンライン面接が行われてきました。しかし、新型コロナウィルス後は物理的な距離に関わらず、また最終面接を含むすべてをオンラインでするという企業も出てきています。中には最終面接だけは対面で行う、あるいは緊急事態宣言後に最終面接を対面で実施するという企業もありますが、オンライン面接が主流になっていることには間違いがありません。
事前準備の4つのポイント
①オンライン環境の整備
②カメラ写りの確認
③清潔感のある服装
④整理整頓された背景
それでは一つずつ見ていきましょう。
言うまでもないことですが、オンライン環境の整備をぬかりなく行うことが大切です。よく使われるツールはZoom、 Googleハングアウト、Whereby(旧Appear.in)、 bellFace、Microsoft Teams、インタビューメーカー、Skype等各社さまざま。転職者側で必要な機器はPCもしくはスマホがあれば実施可能です。オンライン面接の基本は、顔が見えるやり方でするのが一般的で、音声のみで済むことはあまりありません。
よく使われるオンラインアプリをパソコンとスマホ両方にダウンロードしておくこともお勧めします。パソコンで繋がらない、音声が悪いなどいざという時に備えてすぐにスマホに切り替えられるように準備しましょう。念のためイヤフォンも忘れず用意しておくと安心です。
Wifi環境を整えることも必須です。転職期間中だけは無制限Wifiに加入することをお勧めします。電波がとぎれとぎれではどんなに有能な人材であっても相手に伝わりにくく、「この人は合わない」との印象を持たれてしまうこともあります。
企業によっては、オンラインで資料の共有がなされる場合もあるので、指定されたツールのダウンロードや動作確認も事前に行っておく必要があります。
オンライン面接にトラブルはつきものと思って緊急連絡先などもしっかり確認しておくと安心です。
オンライン面接中には、志望者がオンラインツールをちゃんと使いこなしているか、デジタルツールのスキルも見られていると思って事前の準備は怠りなくすることが望まれます。
面接で第一印象が重要であることはオンライン面接においても同様です。スマホのカメラアプリを起動して、インカメラを使って自分の写り方を事前に確認してみましょう。背景は窓を背にしてしまうと、顔が暗く映りがちなので、窓が正面や横にある位置に座るなど、顔に自然な光が当たる場所を選ぶと良いでしょう。
画面との距離感にも注意し、アップになりすぎないよう気を付けましょう。オンライン面接では画面上の相手の顔を見がちですが、面接官からすると下を向いているように見えてしまうので、カメラのレンズが面接官の目だと思って話すと良いです。カメラのレンズを通して相手と目線を合わせて話しているのだと意識しましょう。
また、YouTubeやInstagramなどの撮影で使われるようなリングライトを使うのも良いかもしれません。顔が明るく見え、相手に与える印象が良くなる効果が期待できます。
オンライン面接時の服装にも気を付けましょう。業界にもよりますが、スーツを着なくてはいけない、というわけではない場合でも、明らかに部屋着とわかるような服装は印象が悪く、それが理由で落ちたケースもあります。男性ならジャケットとシャツ、女性ならきれい目なトップス等を着て臨むことが望ましいです。明るい白っぽい服の方が顔色は良く見えます。あなたらしさの伝わる清潔感のある服装を目指しましょう。
これも事前に確認が必要です。背景を見たいわけではなくても、当然目に入ってしまうので可能な範囲できれいにしておきましょう。雑然とした部屋の様子や洋服がハンガーにかかっている風景など印象が良いわけがありません。背景画像を使うのはプライベートでは利用が進んでいるかもしれませんが、ビジネスシーンにふさわしくないような背景を利用するのは面接・面談の場においては不適切です。
事前準備が済んだら、いよいよオンライン面接スタートです。対面よりも無駄のないコミュニケーションが求められ、あいまいな物言いや無駄な会話は相手からの評価が下がる可能性があります。オンライン面接に限ったことではありませんが、質疑応答時にしっかり自分の考えを述べることができるよう、自分のこと、応募先の企業の情報などまとめておくと良いでしょう。面接を通してオンライン環境で働く時のセキュリティー意識のレベルや、コンプライアンス基準などを確認されることもあるので充分に準備をしておきましょう。オンライン面接中には、志望者のデジタルツールのスキルも見られています。スムーズに使いこなせるようにしましょう。
以下にあげた2つの面接時の注意事項を確認しましょう。
面接時の注意事項 2つのポイント
①伝わりやすい話し方
②目線はカメラに
それでは一つずつ詳しくご紹介します。
オンライン面接ではお互い画面に集中して向き合うことになるので、面接者は画面越しにあなたの表情、所作、態度を対面以上に注視することになります。明朗に話す、明るい表情に加え、対面で話すよりリアクションを はっきりすると良いでしょう。オーバーリアクションにする必要はありませんが、感情が伝わりにくいので、相槌を打つことで理解していることを示すなど、きちんと反応を示すと良い印象を与えることができます。オンラインではどうしてもタイムラグが発生します。相手が話しているタイミングを見計らって、自分が交代で話し始める、話を相手にかぶせない等の気遣いも怠らないようにしたい大事なポイントです。
繰り返しになりますが、目線はカメラのレンズです。カメラのレンズが面接官の目だと思って話しましょう。オンライン面接だと、手元にカンペを置いておいてもわからないだろうと思う人がいるかもしれませんが、相手にはすぐわかってしまう上に目線が下向きになり、印象が良くありません。通常の対面面接で使用できないものは使わないことも大切です。面接は基本コミュニケーションなので、会話に集中して通常の対面面接のように対応しましょう。
新型コロナウィルスの影響で働き方改革が一気に進む中、面接などのデジタルツールを使っての選考はもはや一過性のものではありません。直接顔を合わせない面接は苦手だとか、正しい方法ではないなどと敬遠していると取り残されてしまうかもしれません。ぜひ環境を整え、準備も怠りなく、積極的に取り組んでほしいと思います。
その際、企業を良く知る転職エージェントに任せることを強くお勧めします。エージェントファインダーは、採用人数やエージェントの受賞歴など客観性事実に基づいてTOPエージェントを認定しています。TOPエージェントだと出来ることの一例として、その企業のオンライン面接ツールを知っていたり、事前にそのツールを使った練習をしてくれたり、と内定確率を高めるアドバイスをしてくれます。希望企業での失敗事例(例えば完全私服で受けて不合格になった過去の事例など)具体的な話は非常に参考になり、あなたの転職の心強いサポートになるに違いありません。
①転職希望企業が使っているオンライン面接ツールを知っている
②事前にそのツールを使った練習をしてくれる
③過去の失敗事例をもとにアドバイスをしてくれる
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